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- 2014.04.09 Wednesday
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先日の産地視察で、直接有機農業とは関係ないけど疑問に感じたことがありました。
それは「自分で作った農産物を自分で売らなくて面白くないんだろうか?」と言うこと。
見学した「さんぶ野菜ネットワーク」のメンバーで新規就農や後継者の方々に話を聞きましたが、売り先は「ネットワーク」が面倒を見てくれるのでまったく気にしていない(安心している)、とのことでした。
そのため、一部でも自分で販路を開拓したり、庭先で売ったり、ということもしていないようです。
さんぶ野菜ネットワークさんの出荷場。首都圏の生協、有機宅配会社などに自社(手配)便で出荷しています。 生産者がまとまることで、大手と安定的な取引ができたり、輸送コストを抑えられたりとメリットは多くあります。
今年見学した「さんぶ野菜ネットワーク」は、50軒以上の農家で組織され、生協などへの大量ロットでの販売が可能な有機農業です。
一方、去年見学をした埼玉県小川町の金子さんのやり方、もしくは昔からの有機農業の理念(の一つ)は、産消提携やCSA(農家と消費者が直接つながる販売方法)でした。
昨年訪れた埼玉小川町の金子さんの野菜セットや、金子さんが作った農産物を加工した日本酒や醤油など。
これはとても素晴らしく、理想的な姿ではあるけど、現代の大量流通の時代に、ニッチな産消提携のみが有機農業の姿と言い続けては有機農業の普及拡大は見込めないという考えもあります。
先日参加した地域に広げる有機農業全国交流会で伺った「さんぶ野菜ネットワーク」では、積極的に新規の農業参入希望者を受けれおり、会員農家の元で研修した後に、有機農家として独立していました。
正確な人数は忘れましたがここ5年ほどで20名近くが新規に就農し、一人の脱落者もいないそうです。
研修生の人参畑を見学。天候に恵まれて11月末とは思えない温かい日でした。
これだけ気候がいいと、千葉で人参農家になるのもいいかなぁー、と思ってみたり(笑)
個人的には農業研修の受入と言えば、篤農家的にボランティア精神を持って善意で受け入れているか、悪い見方をすれば、研修させると言うより研修生と言う安価な労働力を手に入れるための手段かと思っていました。
昨年の埼玉県小川町に引き続き「地域に広げる有機農業全国交流会」に参加してきました。
昨年は有機農業推進の補助金絡みで来ている方が多かったように思いますが、今年はそんな補助金が減った関係で参加者もきれいに減ってました(笑)。